めまい診療にMRIは有効なのか

投稿日:2021年1月23日 更新日:

めまいの検査として、眼振検査やカロリック検査などの機能検査があります。自賠責認定基準においてもこれらの検査結果で判定されますが、実臨床では頭部MRIが施行されることもあります。

 

MRIを施行する理由は、急性のめまいか慢性のめまいかによって異なります。急性のめまいの場合には、脳の血管の病気(脳幹梗塞、小脳出血など)がないかをMRIで確認します。

 

慢性のダラダラ続くめまいの場合は、脳腫瘍(例えば前庭神経や聴神経、小脳腫瘍など)が潜んでいると困るので、MRIを撮像します。

 

これらの出血や腫瘍が無ければ、眼振や神経症状(手足のしびれ 頭痛など)があっても、MRIでは異常がないという状態であり、めまい診療においてMRIは万能ではありません。

 

つまり、頭部MRIでわかることは、前庭神経腫瘍、脳梗塞、脳出血の有無だけだということです。三半規管や耳石器などの前庭器はサイズが小さすぎるため、現状の性能のMRIでは異常を感知できません(一部の大学での研究レベルでは報告例もあるようです)。

 

めまいの原因として最も多いとされる前庭器障害では、頭部MRI検査では異常なしという結果になります。このため、画像検査ではなく、眼振検査やカロリック検査などの機能検査を行い、病名を確定していくことになります。

 

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