軽微な追突でめまいを併発しうるのか?

投稿日:2020年9月19日 更新日:

めまいは、耳鼻科領域の傷病で後遺障害等級の争点になることが多いです。めまいの原因として、①脳起因 ②三半規管起因の2つが挙げられます。

 

①②とも、温度眼振検査で有意所見があると思われがちですが、意外なことに①脳起因のめまいでは、温度眼振検査で有意所見がでない症例の方が多いです。

 

それでは、どのようにして脳起因のめまいの存在を証明するかというと、脳起因のめまいの原因は小脳や脳幹の異常によるものであることがポイントです。

 

つまり、外傷であれば脳出血なので、CTやMRIで何らかの所見を認めれば説明できる可能性があります。一方、PETが有意との説もありますが、PETは生体内のブドウ糖代謝を見るものであり、悪性腫瘍や脳代謝の精査が目的です。

 

したがって、一般的にはめまいの原因究明のためにPETを施行することはなく、MRIや CTで事足ります。

 

②三半規管起因のめまいでは、当然のごとく温度眼振検査で有意所見が必須ですが、温度眼振検査で有意所見があっても、ストレートに12級や10級とならないのがポイントです。

 

自賠責認定基準を鑑みると、14級の事案は数字上は有意所見であっても、軽微な外傷等で実臨床の観点から事故との因果関係を否定された結果であることが多いです。

 

このように事故規模がボトルネックになることが多いですが、実臨床では軽微な追突事故であっても、耳石が動いてしまって、めまいが発生することは時々あるようです。

 

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