非器質性精神障害

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今日は、非器質性精神障害についてのお話です。

非器質性精神障害とは、脳などの中枢神経に画像上での異常所見(器質的異常といいます)が確認できないが、異常な精神状態が発生していることをいいます。心的外傷後ストレス障害(PTSD)もこれに分類されます。

 

非器質性精神障害が認定されるためには、以下の1つ以上の精神症状を残し、かつ能力に関する判断項目のうち1つ以上の能力について障害が認められることが必要です。

 

【精神症状】

  1. 抑うつ状態
  2. 不安の状態
  3. 意欲低下の状態
  4. 慢性化した幻覚・妄想性の状態
  5. 記憶または知的能力の障害
  6. その他の障害
    落ち着きのなさ、衝動行動、徘徊、不定愁訴など

【能力に関する判断項目】

  1. 日常生活能力
  2. 仕事・生活への積極性・関心
  3. 通勤・勤務時間の遵守
  4. 仕事や業務を持続すること
  5. 他人とのコミュニケーション
  6. 対人関係・協調性
  7. 身辺の安全保持や危機の回避
  8. 困難や失敗への対応

 

一般的に自賠責保険では、非器質性精神障害は適切な治療によって緩解すると考えられています。このため、他の障害に比べて認定要件はかなり厳しめの取り扱いで運用されています。また、症状の程度や治療実績に加えて、受傷機転についても大きな判断材料となっています。

 

経験則上では、PTSDなどの非器質性精神障害に対して12級の認定されるためには、死の危険を感じるような傷害や、これに比肩するほどの事故である必要があります。このように非器質性精神障害での等級獲得は、一般的にはハードルが高いです。

 

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