若年者の脊椎圧迫骨折で非該当を散見

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最近、脊椎圧迫骨折の被害者が非該当になる例を数例経験しました。MRIで明確に骨折している所見があるにもかかわらず、外傷性所見をみとめないため非該当と判断しますとの文面です。一例だけなら何かの間違いかもで済ませられますが、立て続けだったので意図的なものがあるのか?と勘ぐってしまいました。

 

これらの事案に共通しているのは、椎体の圧壊がさほど進行しなかった若年例です。椎体圧壊が進行しなかった理由は、基礎疾患に骨粗鬆症が無いことと、主治医の治療方針が適切であったことです。受傷後2~3週間の最も椎体圧壊が進行しやすい時期に、入院して椎体を保護したおかげで椎体圧壊を防ぐことができました。

 

治療としてはパーフェクトなのですが、単純X線像で椎体圧壊が認められないという訳の分からない理由で、骨折の存在そのものが否定されて非該当になっていました。被害者の身になると、たまったものではありません。そもそも椎体の圧壊がほとんどないような症例であっても、実は慢性的な背部痛は残存することが多いです。

 

何を隠そう、私も中学生のころに交通事故にあって胸椎圧迫骨折を受傷しました。興味本位で自分の単純X線像を撮像しましたが、椎体圧壊はほとんど分からないレベルにとどまっています。それでも慢性的な背部痛が残存しているのです。

 

ここからは推測の域を出ませんが、自賠責の認定基準がMRIの無かった時代に作られており、それがアップデートされずに残っているのかもしれません。MRIの無かった時代には単純X線像での椎体圧壊所見のみで骨折の判定を行っていました。その古い医療知見が医療技術の進歩に取り残されて、自賠責にのみ温存されているのかもしれません。

 

脊椎圧迫骨折が存在するにもかかわらず、治療が奏功して椎体圧壊が進行しない場合には、自賠責では非該当になってしまう可能性があります。もし、そのような不幸なことがおこってしまったら、是非弊社にご相談ください。適切な医学意見書や画像鑑定報告書を提出することで、本来の等級である11級を獲得できる可能性があります。

 

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