高齢者の骨折

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高齢者人口の急速な増加とともに高齢者の交通事故被害者(加害者もですが)も増えています。

 

高齢者にはしばしば変性疾患があり、予備能力がないfragileな状態なので、交通事故による外力だけで全てを説明できないところがややこしい所です。

 

そして小さな外力で骨折を生じる場合も少なくないです。立った高さからの転倒やそれ以下の外力で生じた骨折を脆弱性骨折と定義します。

 

脆弱性骨折の背景に骨粗鬆症があることがほとんどですが、骨粗鬆症の人口はどのくらいなのでしょうか?

腰椎で骨密度を測定、診断した場合患者数は約640万人、大腿骨頸部の場合患者数は約1070万人と推計され、いずれかで骨粗鬆症と診断される患者数は1280万人であると言われています。

 

椎体骨折(圧迫骨折)、大腿骨近位部骨折、橈骨遠位端骨折が骨粗鬆症による3大骨折と言われ、これに上腕骨近位部骨折を加えたものを4大骨折と呼ぶこともあります。大腿骨近位部骨折の発生率は海外では減少している国もありますが、日本ではいまだに増加傾向にあります。

 

若年の被害者よりも、高齢者の3大骨折の被害者の意見書を書く機会が最近増えているように感じます。

医師としてできることは高齢者の骨折を少しでも減らすように対象患者さんに薬物治療を行っていくしかないですが。

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