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2016.12.10

肩関節

肩関節周囲骨折の治療戦略【メディカルコンサルティング合同会社】

 

肩関節周囲骨折は肩関節拘縮をきたしやすい

 

関節周囲の骨折や靭帯損傷は多いですが、一律に同様の症状や障害を残すわけではありません。拘縮などの障害を残しやすい関節とそうでない関節があります。今回は交通事故でもお馴染みの肩関節周囲骨折の治療戦略をお伝えします。

 

まず、肩関節周囲骨折の代表として上腕骨近位端骨折と鎖骨遠位端骨折があります。鎖骨遠位端骨折は骨癒合を獲得することが比較的難しく、わずかな転位であっても手術療法を選択することが多いです。しかし、肩関節拘縮等の障害を残すことは比較的少ないです。

 

一方、上腕骨近位端骨折は、かなり転位が大きくても保存治療で骨癒合することが多いです。しかし、骨癒合するものの肩関節の拘縮をきたしやすく、治療に難渋することが多いです。骨癒合の程度をにらみながらの判断となりますが、早期からの可動域訓練が望まれます。

 

そして、関節拘縮の程度が日よって大きく異なることが特徴です。これは、患者さんの調子の波に左右されることと、肩関節は計測が難しいため検者が異なるとかなり可動域に差が出てしまうことが原因です。

 

よく、カルテ記載の肩関節可動域が経時的に悪くなることはおかしいと主張する損保側医師がいますが、これは実際の臨床を無視した意見だと思います。実臨床を知らない非整形外科医なのか、敢えてポジショントークしているのか分かりませんが、被害者にとっては迷惑な話だと思います。

 

 

 

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